参加者の声

フルマラソン参加 佐藤 務 さん

メルボルンマラソンの想い出

佐藤 務

私は一昨年の11月で60歳を迎えました。
還暦の想い出に、以前よりメルボルンマラソンに参加したいと考えていました。
メルボルンに憧れを抱いた切っ掛けは30年程前になりますが、日商岩井の専務を勤めて居られた、小泉栄一さんとの出会いが切っ掛けでした。
氏は本社に戻られる前にオーストラリアの支店長としてメルボルンに住んで居られたようです。氏は調度品等にも造詣が深くオーストラリアや近隣の国々の工芸品を収集しておられました。氏のご自宅に何度かお伺いする機会に恵まれ、その折に気品に満ちた数々の調度品に巡り合うことが出来ました。又有る時、オストラリアの大使を紹介され、大使にアポを取るに際し、大使館の女性職員は緊張している私に、親切に気さくに対応して頂きました。
お国柄でしょうかすっかり魅せられ、この国に憧れを抱くように成った訳です。

憧れのメルボルンマラソン大会に参加するため10月6日に成田を後にしました。大会前日には、日本事務局によるコースの説明会がなされ、スタート、ゴールの場所等を事前に知ることが出来ました。国内とは違い言葉が通じないので心配していましたが、説明を受けて一安心、初めて参加する私には心強く思いました。
スタート、ゴール地点はクリケットのスタジアム全豪オープンテニスの会場に包まれた美しい場所、説明会も終わり腹ごしらえ、事務局の用意してくれたバーベキューを公園の中で楽しみ、皆すっかりリラックス。
明日の大会に備えることが出来ました。

大会当日は、小雨交じり、寒からず、暑からずの気候です。10月とは云え南半球、春酣、藤の花が咲き乱れとっても美しい季節です。
コースは公園、市街地、海岸と緑に包まれた中を走る素敵なコース。気持ちよく走っているともうゴール・・・ゴールでは昨日おねだりした、とん汁が私たちを待っていました。
それは、日本事務局と地元の日本料理店を営む方々で料理してくれた、心も体も温まる美味しいとん汁でした、今年も出るのかなぁ?

メルボルンは古いイギリスの伝統を重んじた重厚な建物と近代的な建物が一体となった美しい街です。
新しい建物はファサードをハーフミラーで包その建物にトラデッショナルな建物、緑豊かな街路樹が写り、まさに新しい物と古い物が一体となった街並み・・・
穏やかな文化に育まれた理想の都市・・・
街路樹の梢には小鳥がさえずり・・・
そんな歌のリズムに乗って何処から来たのかほら、そこにエンジェルが飛び交うそんな、光景が似合う素敵な街でした。

今年も参加しょう、何か良いこと有りそうな・・・
そんな予感が・・・・・・・・・・・・。