参加者の声

フルマラソン参加 伊東 聡志 さん

2014年にハーフマラソンに参加。
メルボルンマラソン日本事務局主催の完走パーティーで、10回以上フルマラソンを走ったという大先輩が「何度走ってもいいところだよ」の言葉が頭から離れず、いつかは走ってみたいと今回の参加に至りました。

大会当日スタート前。多くのランナーに笑みを見て取れた。それもそのはず。
コロナで3年間の行動制限により多くのマラソン大会が中止か縮小に。メルボルンマラソンも2021年度は12月(メルボルンでは40℃に達することもある真夏!)開催で、海外からのランナーは制限された。行きたいのに行けない!私もその一人でした。参加できた嬉しさが自然と笑顔に表れたんだろうと思います。

当日は絶好の晴天。フルマラソンスタートの朝7時の気温は7℃。日中は15℃まで上昇しましたが湿度も低く、しかもほぼ無風だったため最高の環境でした。
自己ベストを目指している人は最高のコンディション。でも私は途中の景色や人々の交流を楽しみながらのファンラン。写真をとりながら楽しんでこよう。

毎年世界で注目の的、全豪オープンテニス会場のメインスタジアムのロッドレーバーアリーナ(テニス専用コートで1万5000人収容)近くをスタート。観光のランドマーク、オーストラリアで現存する最古の駅フリンダースステーションを経由して、F1のコースにもなっているアルバートパークを一周。なんと野生の黒鳥(ブラックスワン)の親子に遭遇。幸運な出会いに恵まれました。

ビーチ沿いの街セントギルダを経由してポートフィリップスベイに出る。
(ハーフマラソンはビーチに出る前に折り返してシティに戻ります)
海の向こうは遠くに南極が広がっている、と想像しながら走ると、南極に一番近い島、タスマニア島と往復するフェリー「スピリットオフタスマニア号」が停泊しているのが見える。実は停泊する港が移転することが決まっていて、フェリーを見られるのも今回が最後。
これもラッキーだった。

高級住宅街が広がる住民から暖かい応援の中、記念で一緒に撮ってもらいました。
みんな明るく、走っていて気持ちがいいです。

沿道からの温かい声援・ハイタッチ(主にチビっ子たち)だけではなく、セミプロ級のバンド演奏、近隣の学校のチアリーディング、ボランティアによる2.5キロおきの給水、2か所の栄養補助のゼリーの提供、数か所はあるエイドステーションは疲れた身体を引きずるランナーとって心強く、安心材料でもあり、大変助かります。
でも通りすがりの人からのこんな応援が一番うれしい。日本のマラソンだと「頑張って!」が普通ですが、こちらでは``You are champion` `God Job` と完全にほめモード。
そうか、だから何度参加しても楽しくなるんだ、と冒頭の先輩方の言葉が脳裏をよぎりました。これがメルボルンマラソン大会の素晴らしさなんだろうと思います。
ゴールはメルボルンのスポーツの聖地、メルボルンクリケットグラウンド(MCG)。オーストラリアの人でもグランドには入れないほど。ここでゴールすることは海外からの参加者にとって一生に残る思い出。コロナの制限がほぼなくなった今大会は、オーストラリア三大マラソンのゴールドコースト、シドニー、さらに東京マラソンを上回る4万人近くが参加。
大会規模のスケール感が本当にすごい!

今後は往来が増加し、メルボルンへの直行便も増便し、行きやすくなるでしょう。
カフェの街。多くの移民が暮らす街。住みたい街ランキングで世界1位を何度も取った街、メルボルンは得るものだらけ。何度も足を運んで、いつかまた参加したいと思います。